イナヅマTVログ

2011.01.10
13:13
author: taikiken
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ActionScript 3.0, 初心者がおかしがちな6つの間違い

Ahrooga! Flash Platform Magazineの記事
6 common Actionscript 3.0 mistakes made by beginners

こんなことやって良く怒られるよね、な6つのお話。

Trying to access the stage in your class’ constructor

あるある、stageを参照したらnullになってしまったこと!

コンパイルエラー
TypeError: Error #1009: null のオブジェクト参照のプロパティまたはメソッドにアクセスすることはできません。

stageが存在するか確認してアクセスしないといけません。

package  {
	import flash.display.MovieClip;
	import flash.events.Event;
	public class SomeClass extends MovieClip {
		public function SomeClass(){
			super();
			if (stage) init();
			else addEventListener(Event.ADDED_TO_STAGE, init);
		}
		private function init(evt:Event=null) : void {
			if (evt != null)
				removeEventListener(Event.ADDED_TO_STAGE, init);
			trace (stage.stageWidth);
		}
	}	
}

過去の記事:Class内でstageプロパティがnullになる

Forgetting percentages are between 0 and 1, not 0 and 100

これ、たまにやっちゃう。
alphaの設定値がAS3では、AS2の0〜100から0〜1に変更になっています。
どっちかと言うと、たまにしかさわらないAS2の方で _alpha = 1; して「あれ、見えてない」って焦ったり。

Forgetting to embed fonts

これ、しないなぁ。
デバイスフォント・システム標準以外のfont-familyを設定した時にFontをちゃんと添付してますか、ってことですね。
そのフォント自分のマシンでしか表示されないかどうかちゃんとチェックしましょう。

Forgetting addChild

new Sprite()だけしてaddChildしないと表示されないってことですね。

Security violations

cross domain policyのお話です。
他サイトや自サイトのサブやSSLからデータをロードする時にセキュリティ・エラーがでるからcrossdomain.xmlを置きましょうってことですね。

crossdomainmaker.comで簡単に作れるから利用させていただきましょう。

Variables and constants are case sensitive

変数や定数は大文字・小文字を区別するから注意して!ってお話。
一番つまんないミスです、こんなことで時間を取られたくないです。

作る時はタイプして後はコピペすると間違うことはないです。

いけてるエディタを使うとコード補完があるのでコピペも必要なくなります。
Flash Buider, FDT, Flash Develope, TextMate などでしょうか…
Flash CS5 だと今までよりはかなりScript補完をしてくれます。

コード入力していてミス(間違い)は付きものですししょうがないことですが、ケアレスミスを少なくすると幸せです。
良い記事でした。

2011.01.04
17:46
author: taikiken
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イナヅマTVログ 2010

2011年、新しい年を迎えて昨年(2010)の記録です。

2010年には97の記事を書いていました。
多いか少ないか、内容は伴っていたのか。。。
いつも不安なキモチを抱えながら投稿しています。

ありがたいことに読んで下さる方がいることが支えです。
ありがとうございます。

2010年に一番読まれていた記事をリストアップします。

  1. Gordon, iPhoneでFlashを再生する魔法のJavaScriptライブラリ
  2. AS3, 画面をキャプチャして画像生成(JPG,PNG)
  3. ActionScript 3, 立方体を3D回転
  4. iPhone SDK, UIWebView で Flip, Autoresize
  5. Alchemy, jpegencoder – 画面をキャプチャしてJPEGで保存

2010年は1位にもなった記事で取り上げた Javascript ライブラリ gordon の出現が1つの事件でした。
これでiPhoneでもFlashが、と喜んだものでした。
まぁこれが期待したようなものではなかったこと。
ライブラリ自体は素晴らしいのですが実用的かと言うと…
すっかり私の熱は冷めてしまいました。

それにも関わらず多くの方々にこの記事を読んでいただいたようです。

そのせいか検索キーワードのトップは、「iphone flash 再生」でした。
みなさんご存知のとおりiPhone, iPadではFlash再生はできません。
できるとしたらgordonのようなライブラリを使いFlashをHTML 5 の Canvasへ変換するぐらいです。
しかもかなり限定的です。
幻想は捨て方が良いと思っています。

2位以下の記事は全て2009年に投稿したものでした。
う〜ん、ちょっと考えさせられました。

私自身の2010年は多くの方とお知り合いになれたステキな1年でした。
TwitterやWnderflのIDしか知らなかった方と実際にお会いすることができて大変幸せです。

2011年、AndroidやKinectなど面白そうなことがイッパイありそうです。
もちろんFlashやiPhone, iPadも。
ワクワクしています。

2010.12.29
07:40
author: taikiken
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【見た聞いた体験した】FITC Tokyo 2010, ジョシュア・デイビス • Joshua Davis – HYPE Framework Workshop

FITC Tokyo 2010-12-03
前日に行われた、ジョシュアのWorkshopに参加しました。
「ActionScript 3で創造力を加速する」- HYPE Framework

ジョシュアのTatooだらけのイカツさは相当でしたが、ジョーク好きのナイスガイでした。

ジョシュアのアートワークを支えるHYPE FrameworkのWorkshopは魅力的で刺激的な時間でした。
HYPE Frameworkを使いジョシュアはインタラクティブ・コンテンツ制作だけでなくポスター、装丁などのDTPデザインやバッグなどのファション・デザインもしてると話していました。
今回のTITC Tokyoのスケジュール表表紙やWebの背景にも使われています。

Workshopでジョシュアはでっかい体を右に左に動かしながら、1時間のお昼休みを挟んで前後3時間ぶっ通しで話し続けました。
エネルギーの塊のような人です。
実際あっという間に終わっちゃった感じです。

サンプル素材と完成ファイルが完璧に用意されていたので、HYPE Frameworkの全容が分かるようになっていましたが、残念ながら全ての機能をハンズ・オンで説明を聞くことはできませんでした。
2日間分の素材なので全部説明できなくてごめんよとジョシュアは謝ってました。

受講しながらも感じていましたし受講後にはさらにそのキモチを強くしたのは、HYPEはジョシュアのためのFrameworkで他人が使うのは大変そうってことです。

そのまま使っちゃうとジョシュアの二番煎じに陥る可能性が高くなりそうです。

HYPEのユニークな機能は参考になることが多そうです。

まず、Processingの説明から始まりました。
http://processing.org/
HYPEの設計思想はProcessingに強く影響を受けていると話していました。

言われてみると関数構成など分かる気がします。

次に、オブジェクト・プールの大切さもかなりの時間を割いて説明してたなぁ。
HYPEはインスタンスをプールして使うのが大前提になっています。

アニメーションはベクターを動かすのではなくBitmapへ変換するとパフォーマンスが落ちないと熱く説明してくれました。
BitmapCanvasがその役目をになっており、BitmapCanvasへaddChildされたインンスタンスは自動的にBitmapへ変換されます。
正確には
visible = false に設定された SpriteBitmapCanvasaddChild し、アニメーションさせたいインスタンスは SpriteaddChild します。

ほんの一部だけですWorkshopの内容のご紹介でした。

さてさて、どう使いましょう?

通訳はAdobeの太田さんがしてくれました。
お菓子も食べ放題なゴキゲンなWorkshopでした。

blog
http://www.hypeframework.org/category/blog/
HYPE Framework
http://www.hypeframework.org/
HYPE Framework Google Group
http://groups.google.com/group/hypeframework?pli=1

2010.12.24
23:46
author: taikiken
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ActionScript 3, 計算結果を定数にすると色んなことがある、み・た・い

計算結果を定数にしてみたさ。

定数 = 定数 / 定数

const VALUE_ONE:uint = 100;
const VALUE_TWO:uint = 50;
const RESULT:Number = VALUE_ONE / VALUE_TWO;
trace(RESULT);// 2

マチガイない。

定数 = 変数 / 定数

var VALUE_ONE:uint = 100;
const VALUE_TWO:uint = 50;
const RESULT:Number = VALUE_ONE / VALUE_TWO;
trace(RESULT);// 0

うっ?

定数 = 定数 / 変数

const VALUE_ONE:uint = 100;
var VALUE_TWO:uint = 50;
const RESULT:Number = VALUE_ONE / VALUE_TWO;
trace(RESULT);// Infinity

ううっ?

変数まじりで計算して結果を定数にしちゃいけないみたい。
Flash CS4 フレームスクリプトのお話でした。

2010.12.12
19:48
author: taikiken
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am laboratoryのPulsateがApp Storeに登場

Andre Michelle のラボで公開されている pulsate が iOS アプリ「Pulsate」としてApp Storeに登場しています。

am labolatory : pulsate
http://lab.andre-michelle.com/pulsate

Pulsate – Audiotool.com

Andre Michelle はFITC Tokyo 2010でも多くの人を驚愕させた、音ものFlashの神です。
実験的コンテンツを公開しているラボの中では比較的新しい作品のひとつです。

Audiotool.com名義で販売されてました。

Flash / Actionscript で元ファイルを作りUIを実験しObjective-Cで書き直す、というのはアリですね。
Art & Mobile の深津さんがそんなこと何かでお話しされてた記憶が…

2010.12.10
06:46
author: taikiken
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iPhone & iPad で ActionScript API AsDoc(Livedocs) を見るならMercuryが◎

Webkit mobile Safari だと Actionscript API AsDoc(Livedocs) 見れない
パッケージ、クラス、APIそれぞれの部分は overflow: scroll; overflow-y: auto;が使われています。

mobile Safari は物理的なスクロールバーを持たないためなのか、overflow:auto などで設定されている部分はスクロールバーが表示されません。
モバイルSafari(Webkit)のCSS:overflow
通常ブラウザだとスクロールバー出る部分が隠れてしまい見切れてしまいます。

iPhone や iPad で Livedocs が見れるとどれほど便利だろうと何度思ったことか。
AsDocファイルを転送でき、オフラインでも見ることができればなおのこと便利です。

Files, Files HD, Files2 HD, など色々試しましたがどれも満足に表示できませんでした。
表示エンジンにWebkitを使っている限り無理な話です。

Mercury Web Browser Pro を使えば見れるよ
Mercury Web Browser Pro – The most advanced browser for iPad and iPhone – iLegendSoft

Appleの心変わりか登場しはじめたブラウザのひとつ Mercury を試しに使いました。

独自のレンダリング・エンジンを使っているのでしょう、mobile Safari では隠れていた部分もちゃんと表示してくれます。

【転送したAsDocでは表示できない】
ファイルを転送することもできます。
WebDAV形式で接続できるので、FinderへDisk形式でマウントしドラッグ&ドロップでファイルを転送できます。

ツールバー右のキャビネットアイコンをタップし次の画面の左下のワイヤレスアイコンをタップするとIPが表示されるので、Finder > 移動 > サーバーへ接続 からアドレスを入力すれば簡単にマウントできます。

ところが、どうしたことか転送したAsDocのindex.htmlを表示したのはWebkitです。
見切れてしまってます。
Mercuryの独自エンジンで見ることができません。

残念ながらオンラインのLivedocsを見るしかなさそうです。
ともあれ、やっとAsDocをまともに見ることができるアプリが登場したことは嬉しい限りです。

update 2010-12-13
iPhone版は見切れてしまいました。
表示できるのはiPadだけでした。

update 2011-01-11
すみません、ガセでした。
ごめんなさい、ごめんなさい。

アクセスしたURLがちょっと特殊なもののようでした。
Mercuryもoverflow挙動はモバイルWebkit系と同じです。

下記のURLにアクセスした時にスクロール可能でした。
このURLならばモバイルSafariでも表示可能です。

http://livedocs.adobe.com/flash/9.0_jp/ActionScriptLangRefV3/package-summary.html

Flash 9だけかぁ。
CS5, Flex 4のAPIだとダメなんだ。
overflow:autoに設定されてるから。。。

2010.12.09
11:22
author: taikiken
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MAMPをアップグレードする時 PEAR ライブラリもバックアップとるといいよ

MAMPはダウンロードしたフォルダを上書きするだけでアップデートできる便利なやつです。

ただ、上書きになるのでデータベースも初期化されてしまいます。
dbフォルダをバックアップしアップデート後dbフォルダを上書きすれば泣かずに済みます。

忘れがちなのですが、開発時にPEARライブラリをMAMPフォルダ内にインストールしてる時はこちらもバックアップをとっておくと後の手間が省けます。

bin/php5 にPEARファイルがあるのでバックアップをとっておき後から戻しましょう。

もう一度PEARコマンドでインストールすればいいので、dbが初期化された時よりショックは少なくてすみますけどね。

MAMP, アップグレードのためのメモ

2010.12.07
10:20
author: taikiken
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【見た聞いた】FITC Tokyo 2010, Mike Chambers 番外編 DisplayObject[‘constructor’] as Class

2010-12-04 FITC Tokyo 2010 の Mike Chambers のセッション。
タイトルは「Flashで作成する高性能モバイルコンテンツ」- “Creating high Performance mobile content with ActionScript 3 and Flash CS5″。

遅いCPUしかのっていないモバイルデバイス(Android)で快適に動作するFlashコンテンツ制作のための最適化ノウハウを話していました。
Mike Chambers のセッションの内容は野中先生が次の日に記事にしてくれてますのでそちらをご覧になって下さい。
F-Site : [AS3] パフォーマンス向上のヒント
http://f-site.org/articles/2010/12/05190305.html
記事からも引用されている、FITC Amsterdam 2010のPDF

Mikeが一言も触れていないコードのはなし

DisplayObject[‘constructor’] as Class
Mike はソースを見せながら色々デモをしていました。
当然内容は最適化の話なので、今旬のGPUモードでのレンダリング・パフォーマンスについてかなりの時間を割いて説明していました。

表示されたソースの中で話とは全然関係ないところに興味を引きつけられました。
本筋とは関係ないところなので何の説明も無く一瞬表示されただけでしたが。。。

DisplayObject['constructor'] as Class

この1行に目が引きつけられました。
無知なだけだったのですが DisplayObjectconstructor プロパティが存在することを知りませんでした。
いや、APIドキュメントで見たことはあったかもしれませんが気にもとめていませんでした。

API によればconstructor プロパティは最上位のObjectクラスに存在し継承する全てのクラスが持っていることになります。
CS5 Livedoc : Object.constructor
この説明はわかんない、て言うより読む気力がうせてしまう。

Mike のセッションでこのコード目にした時に、これでステージ上のパーツを複製できるのかも、と思いました。

ステージ上のパーツを複製
ステージにシンボル名”box01″のMovieClipがあります。
box01はBox01クラスへリンケージされています。

// frame script
import flash.events.MouseEvent;
import flash.display.DisplayObject;
 
box01.addEventListener(MouseEvent.CLICK, onClick);
function onClick (e:MouseEvent):void {
	makeClone(e.currentTarget as DisplayObject)
}
 
function makeClone (d:DisplayObject):void {
	var cloneClass:Class = d['constructor'] as Class;
	var cloned:DisplayObject = DisplayObject(new cloneClass());
 
	cloned.x = Math.random() * stage.stageWidth;
	cloned.y = Math.random() * stage.stageHeight;
	cloned.alpha = Math.random();
	addChild(cloned);
}

Box01.as

package  {
	import flash.display.MovieClip;
	import flash.events.Event;
 
	public class Box01 extends MovieClip {
 
 
		public function Box01() {
			if (stage) init(null);
			else addEventListener(Event.ADDED_TO_STAGE, init);
		}
 
		protected function init (e:Event):void {
			removeEventListener(Event.ADDED_TO_STAGE, init);
 
			addEventListener(Event.EXIT_FRAME, onExitFrame);
		}
 
		protected function onExitFrame (e:Event):void {
			rotation += 5;
		}
	}
}

もともとステージに存在するbox01をクリックすると複製されたbox01がステージ上にランダムに配置されます。
今まで、このようなことが必要になることが無かったので調べたり使う機会もありませんでしたが…

インスタンスを複製をしたい時に使えそうです。

他人のコードは見ると勉強になると、あらためて思いました。
自分のコードを見せるのはちょっと恥ずかしい。

update
@ProjectNya さんから次の記事があることを教えてもらいました。

AS3でduplicateMovieClipできちゃう?
AS3でduplicateMovieClipはできない。

AS2の頃は可能だった duplicateMovieClip がAS3で廃止になったけどどうする?って記事の中で DisplayObject['constructor'] が使われていて複製できるけど、duplicateMovieClip とは微妙に違うよね、な話のようです。

update
スピーカーのMike Chambers(@mesh)からコメントをいただきました。
Object pool 関連の話の中で DisplayObject['constructor'] は使われていたようです。

Object pool は Flashコンテンツ最適化の最重要項目です。
インスタンスを使い回すことを目的とした考え方で、Flashパフォーマンスの話になると必ず登場します。
Object poolの話は今回はちょっとわきに置いとこう、これ私には荷が重すぎる。

Mike Chambersはgithubに様々なライブラリをホストしてます。
adobe名義のものもありますしそうでないものもあります。
ダウンロードして研究するときっと幸せがくるでしょう。

https://github.com/mikechambers/

update 2010-12-09
com.mikechambers.sgf.pools.ObjectPool

private var pools:Dictionary;
 
private function getPool(classType:Class):Array
{
	var pool:Array = pools[classType];
	if(!pool)
	{
		pool = new Array();
		pools[classType] = pool;
	}
 
	return pool;
}
 
public function returnGameObject(go:GameObject):void
{			
	//put this property in game object as a static prop
	var classType:Class = go["constructor"] as Class;
 
	var pool:Array = getPool(classType);
 
	var hasObject:Boolean = false;
 
	for each(var g:Object in pool)
	{
		if(g == go)
		{
			hasObject = true;
			break;
		}
	}
 
	if(!hasObject)
	{
		pool.push(go);
	}			
}

returnGameObject ココですね、使われていたのは。

//put this property in game object as a static prop
var classType:Class = go["constructor"] as Class;

ふむふむ、要研究かな。

audiotool.com

2010.12.06
16:10
author: taikiken
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【見た聞いた】FITC Tokyo 2010, Andre Michelle「拍動性クラックル」Pulsatile Crackle

2010-12-04 東京大崎で行われた FITC Tokyo 2010 へ行ってきました。

一番楽しみにしていたのは Andre Michelle(アンドレ・ミシェル)のセッションです。
期待を裏切らない、いや期待以上のセッションでさむイボ(鳥肌)立ちまくりでした。

知らない人はいないと思いますが、AndreはFlashをシンセサイザーへ導いた第一人者です。
音ものFlashで革新的な作品を発表し続けています。

【Andre Michelleのセッション】
メモをとっておらず記憶を頼りにですが、ご紹介しておきたいと思います。
同時通訳レシーバが耳に合わず外して聞いてたので、内容にはかなり自信がありません。

AndreはFlash内部で音を生成することに情熱を傾けています。

まずは生成理論について説明をしてくれました。
Sine波、ノコギリ波、三角波、矩形波の説明なんですがこれは私の理解の範囲を超えてしまっています。
インタラクティブに波形を変え、生成される音が変わる様子をデモしてくれるのは分かるのですが、何をどうしているのやら….
ただただタメ息をつくばかりでした。

[Flanger Audio Processor]
http://lab.andre-michelle.com/flanger-audio-processor
サウンドに効果を付けるデモ。
Delay, Depth, Speed, Feedback, Mixをコントロールし音が変わるのをデモしてくれました。
どうすると実現できるのかも説明してくれたけどなぁ。
上記URLからソースがダウンロードできます。

[ToneMatrix]
http://lab.andre-michelle.com/tonematrix
岩井俊雄さんのTENORIONにインスパイアされて作ったと話してました。
TENORIONよりは機能をしぼってるとも言ってたかな。
これはその後、audiotoolへ取入れられさらにinudgeへと発展して行きました。

下記、tonfall ライブラリにソースコードが添付されています。
動きましたが、仕組みを理解するのは時間がかかりそうです…

[ToneWheels]
http://lab.andre-michelle.com/tonewheels
デモはこっちの方が後のような気がするけど、作られたのはToneMatrixの前だったようです。
ソースをダウンロードできます。

[Caskets]
ToneMatrix, ToneWheels とはまた違うアプローチの「楽譜を読めなくても音楽できるもんね」(勝手に名付けました)シリーズの1つ。
これも岩井俊雄さんの作品ににたものがあったような気がする…
画面上に方向を現すブロックを敷き詰め、その上を動くパーツ。
ブロックと接すると音が鳴る。
どのようにブロックを置くか、どのブロックからパーツを動かすかで、音楽が変わる。

[Karplus-Strong algorithm]
ギター音を作り出す理論のようです。
ギターシンセのデモをしていました。
Andre Michelleのブログにエントリーがあり、ソースをダウンロードできます。
FFK09 Karplus Strong Sources

[Physics Engine & TR-909]
TR-909パーカッション音を物理エンジンで落下するボールが衝突するタイミングで鳴らし見事にループする、デモをしていました。
FL 909 : http://lab.andre-michelle.com/fl-909
ソースは彼らがかって開発していたライブラリ popforge に入っているようです。
Popforge Updates

現在popforgeは残念ながら開発されていません。
しかしながら、ソースはサウンドを扱うためのヒント満載なのでダウンロードすると吉です。
popforge : http://code.google.com/p/popforge/

物理エンジンを作っていた記憶が無かったのですが、ホールをうろつくAndreを見つけブロークンな英語で質問したところ「そうだオレが作ったエンジンで動かしたんだよ。オレのラボにデモがあるよ」って答えてくれました。
「ソースもダウンロードできるから使ってみ」な感じだったかな。

Revive – Physics Engine : http://lab.andre-michelle.com/revive-physics-engine
Bitmap Particles : http://lab.andre-michelle.com/bitmap-particles
このあたりのことかも知れません。

あと、processing.js で作られた音ゲー BallDropping に似たデモをしていました。
Andreの作品はボールに当たるラインがちゃんと振動しているところがかっこ良かった。

[Pitch MP3]
mp3再生を逆回転させたり、スピードを変えるデモ。
Pitch MP3 : http://blog.andre-michelle.com/2009/pitch-mp3/

実際のデモは上記URLのものとは全く別物です。
ループMP3はロードされると文字通り円周上に配置されます。
時計のようなパーツの周囲にMP3の波形が表示されます。
針は一本だけ備わり、サウンドの再生とともに回転します。
その針の進行をパスを描いて止めたり戻したり早くしたり遅くしたりできるようになっています。
と書いていて、文字で説明するのは無理だなって気づいた。
今まで見たことの無い全く新しいインターフェースでした。

Playback MP3-Loop (gapless) : http://blog.andre-michelle.com/2010/playback-mp3-loop-gapless/
MP3再生時に発生するギャップを無くすための、エントリー。

20近くのサンプルファイルを使ったデモをしてくれました。
他にも色々あったとは思うのですが、夢のような時間でした。
ソースを見せての説明は無かったのですが、スゴく刺激になりました。

【Andre Michelleのお仕事】
audiotool
http://www.audiotool.com/
audiotool.com

Andre自信も audiotool で作った楽曲を公開しています。
ライセンスフリーではないのでご注意ください。
http://www.audiotool.com/project/andremichelle

inudge
inudge.net

もともとToneMatrixをaudiotoolへ機能追加として取入れましたが、スピンアウトして独自サービスとしても提供開始しています。

Andreのラボ
#Laboratory Andre Michelle : http://lab.andre-michelle.com/
ここで数々の革新的実験が行われ、その後audiotool, inudgeへと展開されています。

tonfall
http://code.google.com/p/tonfall/
popforgeに変わるサウンドライブラリ。

Tonfall is an Actionscript framework to get you started in audio dsp programming within the Flashplayer(10+). Tonfall introduces only a vague design of an audio engine and is rather focussed on readability and simplicity than performance optimizations. Tonfall was initially written for the ‘Audio Code Clash’ workshop at ‘Flash on the beach’ conference 2010 in Brighton.

Tonfall – Open Source Audio Framework
October 12th, 2010

【日本にはSiONがある】
Spark Project にホストされている Actionscript Sound ライブラリ「SiON」。
http://www.libspark.org/wiki/keim/SiON
svn : http://www.libspark.org/svn/as3/SiOPM

SiONは唯一と言って良いほどのActionscript Sound系ライブラリ、その豊富な機能に圧倒されてしまいます。

SiON作者の@keim_at_siさんは会場にはいらっしゃいませんでしたが、Twiter TL観戦をされていました。

FITC Tokyo 2010 の AndreMichell 氏のデモをTLだけで妄想するためのまとめ
http://togetter.com/li/75271

会場におこしになりAndreに質問を浴びせて欲しかったところです。

Twitter上の熱狂に触発されるようにブログをエントリーされていました。
【自作】創造性を刺激する音楽生成Flashアプリ7+1個【自演】

エントリーを拝見すると、Andreのデモはすでにココ(SiON)にもあったと言って良いかもしれません。

Flash音ものコンテンツを目指す人は
Andreとkeim_at_si、両氏の動向から目が離せないようです。