2011年は光のように去って行きまもなく2012年。
本年も多くの方に支えられ無事に過ぎてゆきそうです。
記録のために少しばかり2011年を振り返っておきます。
2011年3月を忘れることはないでしょう。
ささやかな募金を毎月日本赤十字社へおくっています。
もと通りになることはないのかもしれませんが、みんなが笑顔で暮らせる日が早く来ますように…
Flash Player 11 & AIR 3
Flash Player 11の登場でStage3D, StageText, StageVideoなどGPUを利用しパフォーマンスを上げることが可能になりました。
AIR 3でANEが利用できASだけでは対応できないこともネーティブコードで解決することが可能になりました。
おかげでAIR for iOS, AIR for Android, AIR for Blackberryでのアプリ開発が加速できそうです。
反面、AS以外の押さえておかないといけないこと(C, C++, Objective-C, Java…)が増えていき開発敷居がどんどん高く高くなっていってる気がしてしょうがありません。
あとGPU使用も対応・非対応ボードがあるようで選択がためらわれるケースがありそうです。
実際私のマシンではStage3Dを使用したサイトを見るとブラウザのコントロールが失われタブやウインドウを閉じることができず強制終了するしか手段がありません。
HTML 5
HTML 5があればFlashいらないぜ、なことも言われ始めました。
Video, Audio, Canvas…etcなどのHTML 5新機能を使ったらできると言っていると思うのですが、あまりにも無知な議論が多くてまともに聞く気にもなりません。
HTML 5は素晴らしい技術だと思います。
サイトを作るのに煩雑で複雑なXHTML, CSSルールを使用しなければいけないことから解放してくれる可能性があります。
ただ、RIAをFlashからHTML 5というのはあまりにも短絡過ぎるというかHTML 5の本質から離れすぎてるように思います。
2011年はHTML 5をネタに人前で話す機会が複数回ありました。
話すにあたりW3Cのドキュメントを読み直し自分なりに分析もしてみました。
個人的な感想ですが、HTML 5は文書構造とタグ構造をシンクロさせようぜ、ってところが一番でVideo, Audio, Canvas…etcはおまけに近い気がします。
ただそのおまけが、なかなか強力でタグだけで動画や音声が再生できるのは素晴らしいことです。
Canvasにいたっては3D表現も可能にしてくれます。
コントロールはJavaScriptを使わなければなりません。
情報が少ないなか開発は困難を極めそうです。
HTML 5の開発コストはFlashより高くなる
HTML 5だと開発コストが安くなる、などど訳知り顔の記事にもよく遭遇します。
無知をさらけ出してるとしか思えません。
いや、記事を書いてる人が正しくて私が無知の可能性が大いにあります。
Flashを使わずRIAにする技術根幹はJavaScriptです。HTML 5やCSS 3もありますが。
ブラウザごとに処理速度が違うアイツです。
HTML 5だから最新のブラウザだけ対応していれば良いなんて気前の良いクライアント様はどれぐらいいらっしゃるのでしょう。
IE 8以下も対応させようとすると『地獄へドライブ』が待っていそうです。
ブラウザ対応にどれほど時間をとられるのか考えたくもありません。
JavaScript
JavaScriptを使えば土台がHTML 5だろうがXHTML, HTML 4でもRIAみたいなことは可能です。
2011下半期は来る日も来る日もJavaScriptをガリゴリ書いていました。
Flashのように、表示させるDOM(パーツ)はアニメーションを伴わせ、ページ遷移はAJAXを使いページのリフレッシュはさせない、みたいなやつです。
URLはSWFAddressのように #!
を使いディープリンクに対応させたりと、なかなか歯ごたえがありました。
どの案件も32bit PNGを使用しつつ IE 6にも対応させるなどかなりのハードルの高さです。
やっていて感じたのですが、IE 6, 7, 8のできの悪さは想定しているので不具合に出くわしてもあまりショックを感じないのですが、Firefox 7が思いの外ダメ坊主だったのはかなりこたえました。
Chromeが優秀過ぎるのでしょうか、あるいはFire Bugを入れているのが災いしているのかもです。
Webで JavaScript の重要度がますます上がっていくことだけは間違いないと思います。
案件全て jQuery を使用しました。
この便利なライブラリがなかったら、あの納期では完成できなかったでしょう。
【教訓】
jQuery は No Conflict Mode で使え!
もともと prototype.js をメインで使っていたので jQuery を使うときは習慣で No Conflict Mode で使います。
渡されるプロジェクトファイルにすでに多くのJavaScriptがインクルードされていて、$ がグローバル領域に書かれていたりするのはちょっと考えものです。
Name Spaceに注意を払わないとJavaScriptでの共同作業は不幸を招きかねません。
inazumatv.com
見たことあるって言われたるするとうれしいものです。
FITCでお目にかかった方に「あの記事」参考にしました、なんて言ってもらえて有頂天です。
昨年(2010)は SWF を JavaScript で解析しアニメーションさせる gordon の記事がアクセス最多でした。
今年もコンスタントにアクセスがあるようですが、gordon の開発は止まっているので他の技術を探る方が賢明です。
本年は My Avatar Editor の本家サイトがクローズしてしまいミラーリングしていたページへのアクセスが一時的に急増しました。
ミラーリングも切られてしまいもう使えなくなりました。
つぎに TextMate 2 登場時の記事に多くのアクセスがありました。
どれも自分発信でないところが、らしいと言えばらしいかな。
2011年のアクセス・ブラウザシェアは主要4ブラウザがほぼ均等になっていました。
世間一般とは大きく異なりますねぇ。
来年はChrome圧勝でしょうね、inazumatv.comでは。
IEのシェアです。
IE 8が圧倒的に多いのですが、IE 9が増えてきています。
腐ったミルクIE 6がまだまだ使われているのは、多分企業ユーザーの方たちなのでしょう、しょうがないですかねぇ。
2012
ActionScriptメインの生活ができれば幸せです。
JavaScriptも相当おもしろいです。
もっともっと勉強したいと考えています。
Unity!
冬休み課題にしてます。
じっくりゴニョゴニョしてみるつもりです。
3D
3D表現は嫌いじゃないんですが、3Dモデルを動かしたりすることは関心がないのを言い訳にして勉強不足なところもありました。
ちょいと本腰入れたいと思っています。
ちょっと早いのですが、本年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。